一歩進んだジオクロス工法が誕生しました.
戸建住宅の軟弱地盤対策「ジオクロス工法」がより高い支持力を得られる「ジオクロス・ユビファ工法」として、日本建築総合試験所で技術審査証明を取得しました
【GBRC性能証明 第15-03号 織布と砕石を用いた地盤補強工法】
戸建住宅を建築する時に、地盤調査の結果で何らかの地盤補強が必要になる場合、中規模建築物で用いるような過大な地盤補強工事を行う事が多く、環境と費用の負担が問題になっている。
また、東日本大震災後、地盤に対する関心は高まり、戸建て住宅に適した地盤補強が求められている。
そこで、戸建て住宅に適した必要充分な地盤補強を、建築主、施工者の立場から発案した工法が「ジオクロス・ユビファ工法」である。
開発の発端は土木分野で使用されているジオシンセティックスとの出会いから始まる。
ジオクロス・ユビファ工法はセメント系固化材や杭などを使用せず、騒音、振動、粉塵などを発生しない工法で、地下水や土壌の汚染もない。さらに文化財埋蔵地区の地盤改良としても適している。
また、家屋解体後の土壌残存物が無く撤去が容易である。
開発当初は土木シートとして使用されている不織布、デュポン社製「タイパーSF49」をジオクロスシートとして住宅べた基礎下に縦、横2枚重ねて敷設しジオクロス工法としていた。
今回さらに性能向上をめざし、住宅専用軟弱地盤補強用織布「ユビファシート」を開発した。
「ユビファシート」はユニチカ製高張力撚糸「ビストロン」を縦糸に使用することで引張強度を高め、建物短辺方向1枚の設置のみで、従来工法の不織布2枚重ねて使用する工法と比較して、より支持力を高めることができた。
本工法は、従来工法のジオクロス工法よりも作業性が良く、少ない資材で施工できる。住宅軟弱地盤対策専用に開発したユビファシートを使用する事で、より安全・安心できる、改良された工法である。
これまでのように杭を支持層に固定する抵抗型基礎に比べて、戸建住宅ではジオクロス工法のような地盤均衡型工法は非常に経済的であり、環境負荷も少ないので、ますます増大していくと考えられる。
販売元のジオファーム株式会社はNPO法人ジオクロス工法研究会を通じて普及活動を行っている。
NPOジオクロス工法研究会は会員を募集している。
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NPO法人ジオクロス工法研究会
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